物干しざおの移動販売のトラブルが急増
1、概要
物干しざおの移動販売のトラブルが急増しているという。
業者の手口は以下のようだ。
物干しざお販売業者は、最初は2本1000円と拡声器で放送している。
しかし実際に購入の申し込みを受けると「1000円の物干しざおは物が悪いから」と1本4万円の竿を売りつける、物干しざおの支柱と合わせて50万円の請求をする事例もあるという。
2、管理人の感想
高齢者を狙い撃ちしているんだろう。
それと訪問販売という法規制を上手く抜けようと考えているのかな。
こういう悪徳商法って事前に独居老人の住居の名簿を入手しているみたいだ。
名簿屋から名簿買って商売をやっているんだよ。
ところで、最初に安い値段を聞かせてカモにする手法はよく色んな商売で取られている。
最初にハードルを下げて一気に近づくって心理学の有名な手法なんだよね。マルチ商法やねずみ講も最初は無料で商品を配って警戒心を無くさせるんだよな。
ところで、私が遭遇した悪徳商法はリフォーム詐欺かな。
80代の高齢者がシロアリ工事の名目で床下工事をある業者にさせていた事例を見たことがある。
そのご老人は業者に言われるがままに300万円ほどの工事契約をしてしまった。
お年寄りって若い人に比べて判断能力がだいぶ下がっているのか、割と強引なお誘いに迎合的になりやすいんだよな。
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ニュースソース
物干しざおの移動販売を巡り、1本4万円など高額な値段で売りつけられ、返品もできないという相談が全国の消費生活センターに相次いで寄せられ、ここ数年、急増していることから、国民生活センターが注意を呼びかけています。
国民生活センターによりますと、物干しざおの移動販売を巡って、ことし3月までの1年間に全国の消費生活センターに寄せられた相談は465件に上り、いったん減少していた7年前と比べて7.5倍に急増しています。
相談の多くは悪質な高額請求に関するもので、拡声機では『2本で1000円』と呼びかけていたのに、実際に注文すると1本4万円と言われたり、購入を断ろうとしても、すでにさおを切ってしまったといって応じてもらえなかったりしたということです。中には支柱と物干し台も合わせて50万円を請求され、業者の車で銀行まで行って支払ったケースもあったということです。
また、領収書や連絡先を記した文書もなく、返品をしたくても業者と連絡がとれないといった相談も多くなっています。相談件数を都道府県別に見ますと、最も多いのが神奈川県で54件、続いて東京都が42件、福岡県が31件、埼玉県が28件と大都市圏を中心に多くなっています。国民生活センターによりますと、一般的な量販店での物干しざおの価格は数百円から数千円程度だということで、センターでは購入を決める前に、価格をしっかりと確認し、さおが切られた場合でも不要な場合は断ることや、業者の連絡先を記した文書を求めることなど、注意を呼びかけています。
また、購入を断っているのに契約をしつこく求められる場合には、近所の人や警察に助けを求めて、車のナンバーも覚えておくよう呼びかけています。
神奈川県の40代の男性は「2本で4万円」という高額な物干しざおを売りつけられました。男性によりますと、移動販売車の拡声機では「2本で1000円」と呼びかけていましたが、業者は「2本で1000円のさおは、すぐにさびてしまう」と言って別のさおを勧めてきたということです。その後、業者が男性の自宅の物干し台の間隔に合わせて、さおを切ったあと、「2本で6万円だ」と高額な値段が示されました。男性は価格の高さに驚いて断ろうとしましたが、すでにさおを切っていたこともあり、トラブルを避けたいと感じて、持ち合わせていた4万円を支払ったということです。男性は、「2本で1000円という売り文句を聞いていたので、そこまで高いと思っていなかった。価格を聞いてやられたと思ったが、自分が業者を呼び止めたという負い目もあって、購入せざるをえなかった。重くて長いものが買えないお年寄りや一人暮らしの女性をターゲットにしていると思うが、こうした売り方はずるいと思う」と話しています。
消費者庁によりますと、物干しざおの移動販売は客が業者を呼び止めるかたちとなるため「訪問販売」には当たらないということですが、業者が客の想定とは違う商品を紹介した時点から、「訪問販売」に当たり、特定商取引法が適用されるということです。
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