SNSでの姿は虚構だと思う
美女が高級料理店での食事風景や高価なブランド品、高級外車を見せびらかす……。ネット上ではその優雅さに憧れを抱くネットユーザーが続出して、本人もユーザーも夢のような時間を共有する……。
最近、ネット上ではこのような現象が起きているようです。見せびらかす本人は「キラキラ女子」と呼ばれています。彼女たちは自分の容姿や豪華な生活をアピールし、人々を羨ましがらせることを喜びとしています。彼女たちが本当のセレブかどうかは知る由もありませんが、ネット上でセレブになりきって、“セレブごっこ”を楽しんでいる人もいるようです。
彼女たちの多くは、実際セレブでもなんでもありません。働かなければ生活が出来ない立場です。「キラキラ女子」の心理について、臨床心理士で神奈川大学教授の杉山崇さんに聞いてみました。
■満たされない人ほど周囲にアピールをする
キラキラ女子が陥りやすい罠として、ネット上のセレブな自分に振り回されるあまり、現実を見失うことです。彼女たちはなぜネット上で作り上げた自分のキャラクターに飲み込まれていったのでしょうか?
心理学的な一般論ですが「空っぽ」な人ほど、自分を装いたがります。実際に自分が生きてきた人生や今の自分が気に入らないと「自分は一体何を生きているのだろう、私の人生なんなのだろう…」と虚しくなります。このような空虚感を抱えながら生きるのは辛いことなので、空虚感を埋める何かが欲しくなるのです。空虚感を埋める何かに、「キラキラ女子」と「セレブごっこ」という虚構の装いを選ぶことがあります。
もちろん、これ自体は特別変わったことでも、異常なことではありません。普段は温厚な人がネット上では過激な書き込みや人を傷つける暴言を繰り返すのも基本的には似たような構造です。普段の自分に感じている虚しさを埋める行為としては違いがありません。このように虚しい自分からイキイキとした自分に変身できるのもネットの魅力なのです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
ヤバい人ほどネット上ではセレブを装ってしまうことに関してのネットの反応
この記事へのコメントはありません。